初キャンプは予約入らずの西丹沢大滝キャンプ場へ:滞在編

2021年10月17日

公開日 2021年10月17日 最終更新日 2023年4月24日

さて、当日急に思い立ち、ホームセンターでバタバタとテントを買い、なんとかキャンプ場に着いた私達。まだ賑わいを見せるキャンプ場で果たしてちゃんと場所が取れるのか?買ったばかりのテントを無事設営できるのか?行きに通ってきた狭い道をまた通って、無事残りの食糧の買い出しに行けるのか?まだおうちキャンプしかしたことのない私達のキャンプは、不安が山積みのまま始まりました。

場所取りは手分けして

受付から、細い道を下ってオートキャンプ場へ行きます。受付付近に車を停めて、サイトを確保することもできるようですが、長い距離、荷物を担いで運ぶのは大変なのと、急な雷雨などから避難できるという安心感が欲しかったので、あえて車で移動しました。

川沿いのサイトに着くと、なかなかハードな砂利道。車高が低めのスポーツタイプの愛車には向かない道だったため、またここで緊張感が走ります。

また、デイキャンプが終了する16時より多少早く着いた私達ですが、早めに撤収し始める方々はすぐに見つからず、ますます戸惑ってしまいました。

とりあえず、川に向かって左側のギリギリ車が行けそうなところまで行ってみると、多少のスペースは確保できたのですが、隣りでデイキャンプ利用らしい若者が音楽を大音量で鳴らしていて、まだまだ水着状態で帰る雰囲気ではなさそうだったので、そこに車を置いたまま夫が場所を探しに行きました。

すると運良くちょうど帰る準備を始める方が、親切に声をかけてくださったのです。

今度は私が歩いて場所を確保しに行き、夫に車移動を頼みました。親切な方のおかげで、広いスペースを確保することができました。

いざ初めてのテント設営

設営の下調べがないとこうなる

さて、無事場所を確保し、今度はテント設営です。

出発前に家族がテントを買いに行っている間、私は家で調味料や氷や食器類の準備をしていたため、出発時すでに車の後ろに積まれたテントがどんなものなのかを知らずにいました。

なので設営の下調べは一切なし。でもなんとかなるだろうと安易な気持ちでいたのですが、いざ始めてみるとこれが結構難しい。

どこがテントの入り口なのか、裏表、上下さえも分からず戸惑い、途方に暮れる私達。

それに加えて、外は暑い。なんとか、フライシート(外枠)を立ち上げることができたものの、すでに汗ダクダクで、後付けのインナーテントを付けようと中に入ると、そこはまさにサウナ。インナーテントの向きもなかなか理解できずにまた悩み、でもますますの暑さに耐えられずにとりあえず、フライシートのファスナーを開けて少し風を通し、気持ちを落ち着けてから、なんとかインナーテントも取り付けました。

ようやく完成しましたが、なんと一時間半もかかってしまったのです。

LOGOSの公式YouTubeサイトを見ればよかった

ちなみに、テントのポールがクロスしている部分のバンドを留めていない、ペグを一箇所も打ってうない、中のバンドを留めていない、などのお手本にならない点が多数あります。

翌朝は風が強く、テントが風に煽られて大変でした。ペグを打つにはとても硬いサイトですが頑張って打つか、せめて石で固定するなど、何か対策を講じないと危険だということを痛感しました。

このキャンプから帰宅してから、LOGOSの公式YouTubeチャンネルで、設置の仕方を紹介していることに気が付きました。

こちら↓を見ればもっと簡単だったのに…

 https://www.youtube.com/watch?v=kTDe-BvKGj4

これを見れば、あと30分は節約できるはずです。

買い出しできる場所は遠い

来る道、近くに買い出しできそうな場所はなかったような気がしたのですが、到着時に受付の方にどこか買い出しをできる場所はないか尋ねてみたところ、246号線まで戻らなければ無いかもしれない、とのことでした。

キャンプ場でマスのつかみ捕りはできるそうですが、お肉を食べたい気分だったのと、お米と野菜と調味料しか持っておらず飲み物も朝食の材料も無かったので、時間がかかることを承知で買い出しに出ました。

前回の到着編で紹介した橋本屋さんに20分弱かけて行って戻ってきた時はもう薄暗かったです。でもなんとか食糧を調達できた安堵感で胸がいっぱいでした。

橋本屋さんに関する記事はこちら↓

日が落ちてからの調理はこうなる

買い出しが完了してからキャンプに来るのが当たり前。でも、時間がなかった私達は直行し、テント設営を終え、また来た道を往復30分以上もかけて戻ったので、食事の準備を始めた頃辺りはほぼ暗くなってしまっていました。

火起こしは買い出しの間に息子がやっていたからいいとしても、お米を炊く準備や、野菜を切ったり、お肉に下味を付けたりの調理をほぼ薄暗い中でやらなくてはいけません。

クーラーボックスで食材を探すだけでも一苦労。今回はしょうがないですが、次回は早めに用意したいと思いました。

それもこれも、ランタンの数にそもそも問題がありました。

ランタン1個だとこうなる

LEDランタンを持っていったのですが、私達はなんと1個しか持っていなかったのです。それも、暗くなるまで疑問に思うことなく過ごしていました。

ちなみにこちらのランランは、LOGOSのビレッジランタン。灯台のようなフォルムとレトロテイストの優しい色合いがお気に入りです。


焚き火があれば明るいから大丈夫だと思い込んでいたので、このお気に入りのランタンをちょっと離れたところに置いて雰囲気を出してみましたが、

食材を調理するときに手元がよく見えないので、結局焚き火の近くに置いて使いました。

ソロキャンプメインのヒロシさんだって、オイルランタンの他に、もう一つ上から照らすライトをいつも持って行っていることを私は記憶していたはずなのに、すっかり抜けてしまっていたのです。

やはりおうちキャンプは、ちゃんとした経験にはならないものですね。街灯に照らされていた為、ランタン1個でも余裕だったので…

そこで使ったのはスマホのライトでした。充電バッテリーはあるわけでもなく、電源サイトでもなかったのですが、2つ目、3つ目の照明として使いました。

クーラーボックスの中身を探すのも、調味料を探すのも、食器類を探すのも、暗いとさっぱり見えません。

無いよりは助かりましたが、使いにくいというか、落とさないように神経を使うのに骨が折れました。

テーブルが足りないとこうなる

また、おうちキャンプでは食材の準備は台所でもできましたし、デッキをテーブルの代わりにすることもできたので、スペースの問題に関してもなんの疑問も感じないでいたのですが、今回のキャンプでテーブルと呼べるものは、息子専用のSOTOの小さな折り畳み簡易テーブル1つしかなかったので、持っていった折り畳みの長椅子が作業台と化し、テントが入っていたダンボールも、テーブル代わりにせざるを得ませんでした。


ソロキャンプには申し分のない、薄く畳めて軽く、熱いものでも置くことができて、焚き火のすぐ近くに置くこともできるこのテーブルはあるととても便利です。もちろん次回も連れて行きます。

ちなみにヒロシさんが愛用している折り畳みテーブルもSOTOの商品です。

キャンプに忘れ物はつきもの

キャンプのベテランのヒロシさんも、キャンプギアの忘れものをたまにするようですが、もともと無いものが多くて既に辟易している私達が、家の庭に置き忘れてしまっていたものがありました。

それは、トングです。

さて、食材を焼こう、あれ、トングがない、となってしまって、受付に電話して借りに行くことにしました。レンタル料200円でしたが、お釣りの関係で150円にまけていただきました。

ただでさえ出遅れた夕食が、受付までの往復でまたさらに遅れてしまいました。

次回は何がなんでも忘れたくないものの一つです。

薪が豊富

ヒロシさんが拾っていたので、きっとあると思っていましたが、ここのキャンプ場は薪にできる木の枝が豊富でした。

ちょうどギリギリ車が入れるサイトを越えた向こう(小さな滝の向こう)にヒロシさんが拾いに行っていたので夫と息子に拾いに行ってもらったのですが、2人ははあっという間に拾って袋をいっぱいにして帰ってきました。それも湿気があまりなく燃えやすいものだったので重宝しました。

後で知ったのですが、ここは砂利のサイトのため直火もOKだそうです。

満天の星空にうっとり

西丹沢大滝キャンプ場の魅力の一つは、満天の星空です。

私達の今回のBBQは、無い無いづくしでとても褒められたものではありませんでしたが、遅い夕食が終わって、片付けも終わると、川の流れの音を改めて感じながら、細々と焚き火をしながら、空を見上げると、それはそれは素晴らしい星空が広がっていました。

たった1つしかないランタンも消し、星空を堪能したあの時間は忘れられない思い出となりました。夜中には左から右に横移動する光も見ました。恐らく宇宙ステーションだと思います。

雲がなく天気にも恵まれていたのがラッキーでした。

残念ながら私の古いタイプのスマホには美しい星空を収めることができませんでしたが。

初めてのテントでの寝心地は?

砂利のサイトには対策を

さて、初めてのテントでの寝心地ですが、広さは大人3人でも余裕があるものの、寝具類の無い無いづくしのせいで寝心地が良いとはお世辞にも言えないようなものでした。

まず、初めてのテント設営をした場所が、大きな砂利の上であったということは、私達の予想を遥かに超える寝心地の悪さになる最も大きな原因でした。

その日は夜中の0時頃でもまだテントの中は蒸すような感じだったので、底冷えするというほどでは無かったのですが、テントの下に敷くグラウンドシートも無ければ、銀のインナーマットは薄く寸足らずだったので、多めに持っていたはずブランケットやレジャーシートで隙間を埋めてはみたのですが、横になってみると砂利の形がわかるほどゴツゴツしていたのです。

また、暑いことばかりを心配していたため寝袋は息子が持っていた100円ショップで1000円で買った寝袋1つ(夏用)のみ。

今思えば、せめてそれを広げて息子だけでもその上に寝るか中に入るかすればよかったのですが、枕として使ってしまい、3人とも寝心地が悪いままでした。

8月末でも深夜は冷える

寝るときは蒸していたのでフライシートの外側を開けて風を通していたのですが、川沿いのせいなのかだんだん冷えてきたので、フライシートもインナーテントも閉められるところは全て閉めたのですが、時間が経つにつれまた冷えを感じ、ゴツゴツとした寝心地の悪さの上にさらに追い討ちをかけられ、寝ようにもなかなか寝付けずに苦労しました。

というのも、ブランケットは敷物として使ってしまっていて、掛けるものが無かったからです。

仕方なく、隙間を埋めていたブランケットを取り出して使いました。

すぐそこには、愛車があったのですが、せっかくのキャンプだったので愛車に移動することはせずになんとか数時間眠り朝を迎えました。

グラウンドシート、十分な大きさのインナーシートやマット、夏用の寝袋は、必需品だということを痛感した初めてのテント泊でした。

川の透明度はピカイチ

着いたときに川の透明度を見てあまりにも綺麗だったので感激したのですが、ドタバタの1日目で、あっという間に暗くなってよく見えなくなってしまったので、翌朝やっと堪能することができました。


この小さな滝の前辺りにおそらくヒロシさんはテントを設営されたと思われます。

そしてこの滝よりもさらに奥が先ほど言ってた薪が豊富にあるスポットです。

川遊びを楽しめる

翌日の予定があったので私達は10時にチェックアウトをして帰りましたが、デイキャンプで延長することができます。

川遊びを楽しむ沢山の人たちがいました。子どもだけではなく大人も沢山泳いでいました。

今度は、デイキャンプも付けて長く滞在できるといいな。思い出してみたら川の水に触れることを忘れていましたので今度夏に行った時はサンダルを持って行こうと思います。

澄んだ川と満天の星空が魅力の、また絶対行きたいキャンプ場です。

無い無い尽くしの初キャンプですが、最高の思い出になりました。キャンプってこんなにも楽しいものだとは知らなかったです。

西丹沢大滝キャンプ場の公式サイト↓

https://www.ktr.mlit.go.jp/road/chiiki/road_chiiki00000144.html